こんにちわ。ガス会社元社員のガス代セイバーです。
ガス代を節約するにあたってプロパンガス会社を選ぶ際に大手のガス会社ではなく個人商店規模の町のガス屋さんの方が親身になってくれて安心では?と考える人が居ると思います。
確かに大手のガス会社よりきめ細やかなサービスを提供してくれるところもあるかと思いますが、ガス供給設備の安全基準を満たしていないところもあり安易に選ぶことはおすすめできません。
今回は町のガス屋さんについて語りたいと思います。
町のガス屋は高齢の人が多い
私がガス会社に勤務していた頃の話ですが、町の中心地から離れた地域などでこじんまりとガス販売を営んでいる個人商店のオーナーと関わることがありました。
複数のオーナーさんと関わりましたが、若くても40代後半、ほとんどのオーナーさんは70代を超えている人が多かったです。
高齢の町のガス屋さんは、昔の法基準が緩かった時代にガス販売を始め、後継者が居ないため高齢でも仕事を続けているといった感じでした。
高齢でも本人の頑張りによってしっかりと経営している業者もあれば、ひどい業者なんかは店をたたむ際に抱えている顧客を全て譲ることをチラつかせて大手ガス会社に無償か、もしくは無償に近い金額で業務を代行させているようなところもありました。
町のガス屋は意識が低い?
ガスはその性質上、使い方を間違えれば大きな事故に繋がるのは業界関係者でない皆さんも何となく想像できるかと思います。
ガス業界は事故が起こるたびに法改正がされて、安全基準を引き上げられていっています。
安全基準を満たしているかのチェックは各自治体によって違いは有りますが殆どの場合は消防署が担っており、立ち入り検査で不合格となれば直ちに改善を求められ、検査で合格しなければいけません。
この立ち入り検査は大手のガス会社ほど厳しく見られますが町のガス屋のような個人商店になるほど甘くなる傾向がありました。
その結果として、法律を守ろうとする意識に差が生まれます。
簡単に言うと大手であれば法令違反について自社で発見する体制を整えており、違反を発見すればすぐに改善しようとします。
ところが町のガス屋は改善を考える以前に法令違反にも気づかないというような状態の業者も少なくありません。
また行政の立ち入り検査は事業所のみが対象ですので、各業者の顧客である一般家庭を見て回るということは通常しません。
そのため一般家庭のガス配管に不備があっても誰も気づかれず、大手業者の顧客であればすぐに改善されるのに対し、町のガス屋の顧客であった場合は放置されたままになっていることも多々あります。
アップデートされていない町のガス屋
個人商店規模の町のガス屋さんは高齢の経営者が多いことをお伝えしましたが、それが原因かわかりませんが、仕事で接した際もいつ事業を辞めても良いと考えている人が多く問題を先送りにしているように感じました。
反対に、若い世代に代替わりした町のガス屋さんは今後も長く仕事を続けようという意識があるためか常に知識や技術のアップデートをしたり業界の情報収集にも力を入れていました。
まあ若くても意識も低いし、技術も持っていないような町のガス屋もありましたので何とも言えませんが、契約中のガス屋が高齢の個人商店かどうかは調べておいた方が良いかもしれません。
町のガス屋はガス代が安いのか?まとめ
今回は町のガス屋さんの年齢差による仕事の意識の違いについて話しました。
あくどい方法で仕事を代行させているような町のガス屋であればその分ガス代を安く設定できるでしょう。
しかし、ガス代の安さと引き換えにガスを使う上での安全をないがしろにしているかもしれません。
皆さんが高いなと感じるガス代の中には、安全確保のための料金も含まれていることは忘れないでください。
高齢のガス屋さんでも高度な知識と技術を有しており、問題点はすぐに改善するというところもありますので、あくまでそういった傾向があると言うふうにだけお考えください。
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